「今日は楽しかったですねぇ…ティナさん、きてよかったですよね」
「…ん、まぁ、そうね」
色々やってみているうちに日が落ちたから、ねころ姉さんが持たせてくれた夜ご飯を食べて、砂浜そばの森な木陰に腰かけのんびり…こんな時間も悪くない。
「こんな静かなところで、ティナさんと二人きり…ずっとこうしてたいです。それなのに、明日もう帰って、しかも夏休みも終わりだなんて…もう、帰るのやめときません?」
「何言ってんのよ…帰っても一緒にはいられるでしょ? ここにだって、またこればいいじゃない」
「…そうですね。私とティナさんは、これからも一緒なんですから…うふふっ」
幸せそうに微笑むあの子、あたしへ身を寄せてくる。
「…こうしてると、はじめてこの島へきたときのこと、思い出します」
「…ま、そうね」
あの日も、満天の星の下、こうして二人でいたっけ。
「あのときは、ティナさんったらすぐに寝ちゃって…色々大変でしたからしょうがなかったんですけど、想いが結ばれてはじめての夜でしたから、ちょっとさみしかったです」
そんなこと言う彼女、さらにぎゅっと身を寄せてくる。
「ティナ、今日も疲れちゃいましたか…?」
で、熱い視線を向けられちゃったりして…彼女が何を思ってるのか、伝わってくる。
「…ううん、そんなことないけど」
そんな彼女を見て、あたしも…同じ気持ちになる。
「なら…いいですよね、ティナ」
あたしの返事を待つ間もなく、彼女はあつい口づけをしてきて…そんな彼女をぎゅって抱きしめながら、それを受け入れたの。
(第2章・完/第3章へ)
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