翌朝…目が覚めると、すぐ隣にはぐっすり眠る閃那の姿。
 あたしは、そんな彼女にそっと口づける…もちろん、恥ずかしいからそんなことをしたとは言わないけど。
 やがて彼女も目を覚まして、一日がはじまる…今日はのんびりできるんだったわね。
「とにかく、手紙くれた子にはちゃんと返事してあげなさいよね?」
「解りました…ティナさんはやさしいですね」
「んなっ、どうしてそうなんのよっ」
 そんな会話を交わしながら朝食を取りに行くために廊下を歩いていると、ホテルから出かけようとするりんねさんを見つけた…同じところに泊まってたのね。
「んふふ、私の同人誌は参考になったかしらん? 昨日は、熱い夜を過ごしたんでしょ?」
「んなっ…」
 あたしは真っ赤になって固まってしまう。
「はい、それはもう…」
「…って、余計なことは言わないのっ」
「えっ、でも本当のこと…」
「う、うっさいっ!」
 や、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしいわ…って、こ、これは誰だってそうでしょ?
 だって、あたしと閃那があんな…!
「…ティナ、恋人同士なら普通のことですよ?」「んふふ、だからそんな恥ずかしがらなくってもいいのよん?」
「う、うっさいうっさいっ!」


    -fin-

ページ→1/2/3/4

物語topへ戻る