〜いつもいっしょ〜

 ―とある町に、二人の小さな女の子がいました。
 猫の耳をした、未来からきたという噂もある不思議な子たち。
 おっとりとした子としっかりとした子…双子の姉妹。
 これは、そんな二人の日常のお話…。

「ふみゅ、よかった…ちゃんと、着れたよ」
 ―ここは市街地にある小さな公園。
 そこに、猫耳をしたかわいらしい女の子が立っていました。
 その子の名前は雪乃ティアといいます。
 とってもほんわかのんびりとした雰囲気の子…それや猫耳だけでもかわいらしくて周囲の目を惹きますけれど、今はそれ以上に目立ちます。
「うにゅ…ラミアさん、だっけ…。ありがとう、だよ」
 さっき出会ったばかりの人にとある服を着せてもらっていたのです。
「あとは…」
 ゆっくりとした動作であたりをきょろきょろしていると、公園に一人の女の子がやってきたのに気づきます。
 その子も猫耳をしていてどことなくティアちゃんにも似ていますけれど、目がつり目気味だったりとややしっかりしている様に見えました。
「あっ、セニア…」
「にゃ、おねえちゃ…って、えっ?」
 ティアちゃんが声をかけつつ歩み寄りますけれど、その子…ティアちゃんの双子の妹でセニア・Y・レウリューンというのですけれど、とにかく彼女は固まってしまいました。
「うにゅ…セニア、どうしたの?」
 不思議そうに猫耳を揺らしながら、ティアちゃんはセニアちゃんの前で足を止めます。
「お、おねえちゃん…」
「…ふみゅ?」
「か…かわいいにゃっ!」
 セニアちゃん、そう声をあげるとティアちゃんにぎゅっと抱きついてしまいました。

 セニアちゃんはティアちゃんのことが大好き。
 ですのでよく抱きついたりしちゃいますけれど、今日はそれだけの理由ではありません。
「おねえちゃん、その服…どうしたにゃ?」
「うにゅ、えっと、お菓子を買ったとき、福引きができる券をもらえて…」
 それで当たったのが、ティアちゃんが今着ている服です。
 水色で波の模様の入ったきれいな着物…。
 さすがに着付けはできないので、着物を受け取ったお店の前でたまたま会った女の人に手伝ってもらったみたいです。
「う、うにゅ…似合って、ない…?」
 不安そうに尋ねてくるティアちゃんですけれど、そのしぐさがまたとってもかわいらしいです。
「うにゃ、そんにゃことにゃいにゃっ!」
 だから、セニアちゃんは思わずまた抱きついてしまうのでした。
「うみゅ、よかった…」
 ティアちゃんもちょっと嬉しそうです。

「うにゅ、えっとね、あと…こんなのも、もらえたの」
「それって…映画のチケット?」
「今から…セニアと行きたいな、って思ったんだけど…」
「うにゃっ、もちろんいいにゃっ。一緒に…おねえちゃんっ」
 ティアちゃんとセニアちゃん、手をつないで一緒に公園を後にしました。
 二人は、きっとこれからも一緒に仲良く…ずっと、ずっと。


    -fin-

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